SJの秘め事
第1章 Sが語るJとの秘め事 1
「ホント…綺麗な顔しているんだな。
同じ人間とは思えない。」
指先をおまえの頬に滑らせながら言った。
その手に指を絡ませたおまえが言う。
「なに言ってるの?
あなただって…ううん、あなたの方が綺麗。
おれはあなたの瞳が好き。綺麗な赤い唇も。
あと、おでことその生え際も。それから・・・・・」
「ははっ!生え際ってナニソレ?あのね、俺はさ…」
「待って翔さん、まだだよ。
あなたの好きなところ、顔のことしか言ってない。
透き通るような白い肌。きれいで羨ましい…
短く切ってある爪の指も好き。
ピアノを弾く指。おれに触れる指…
そう…温かく心に響く声…それから……」
かわいいヤツ。
幸せそうな表情で話し続ける。
愛おしいヤツ。
何言ってんだか。
俺より白いんじゃないかってほど綺麗な肌、長い睫毛に美しすぎる妖艶な瞳、カラダのライン、あ…長い指も好きだな…特に親指の反り具合と付け根の辺り、全てにエロスを感じてしまう俺は、変態かもな。
ふっ……
おまえと一緒にいると、時間が経つのを忘れてしまう。
なぁ?
…潤。