きっと あなたと・・・
第46章 ー薄い壁-柊- ー
繋いだ手を離せないまま、無言で歩いて
もうすぐマンションに着く・・・
さっきまで喋ってたのに何も言わなくなったから、心配になって詩織さんに声をかけた。
「うん、みんなに会えたし、柊さんとゆっくり話して癒されたし・・・大丈夫^^」
僕の目を見て、少し笑って答えた。
その笑顔は、すごく寂しくて・・・気付けば 詩織さんに腕を伸ばしていた。
「・・・・柊さん??」
柊『・・・隼人さんが抱きしめた理由・・・僕にも分かりました』
そっと離れると、詩織さんは驚いた顔をしてて・・・
なんだかそれがすごくかわいく思えた。