きっと あなたと・・・
第62章 ー抜け出したい-竜之介- ー
竜之介『る・・』
瑠風『しっ・・・竜ちゃん』
指をさした方を見ると、スモークを貼った窓の向こうに柊ちゃんとしおりんが立ってた。
・・・何してんだろ??
外から車の中は見えないから、2人は気付いてなくて、
“何してんの??”って、普通に出て行けばよかったのに・・・
柊ちゃんがしおりんの頬に触れてたから・・・
邪魔しちゃいけないかなって・・・出るタイミングが分からなくなって、
僕も瑠風も一番後ろの座席に座ると、黙ったまま2人がいなくなるのを待った。