
きっと あなたと・・・
第86章 ー一人占め-湊- ー
湊『詩織さん??・・・ごめん・・やっぱり無理だよね』
「え??あ・・ううん^^そんなことないよ」
湊『ほんと??よかった・・・じゃあ早く治さなきゃ』
「ん・・・忙しいと思うけど、無理しちゃダメだよ??」
湊『はーい、しおりん♪』
ずっと握ったままだった手を軽く揺らすと、優しく笑ってくれた。
それからすぐにマネが迎えに来ると、
「じゃあね、湊^^」
って、帰る時に初めて”湊”って呼んでくれた。
1人の病室は寂しいはずなのに、詩織さんの優しい雰囲気が残ってるのか、
握ってた手の感覚を思い出すとすごく落ち着いて・・・
すごく幸せな気分だった。
