
きっと あなたと・・・
第130章 ー最後ー
それからすぐにみんなとの最後の仕事の日が来た。
湊『詩織さん、おはよう』
「おはよう^^湊、この前はありがとね」
湊『ううん、俺もありがとう。また行こうね‼』
「んー・・・そうだね」
湊は現場に入ると、すぐに私を見つけて声をかけてくれた。
あの日、遠回りしたいなんてかわいいこと言ってくれたけど、
普通に送ってくれて、”暖かくなったら、遠回りしようね”って・・・
私の頬を優しく撫でて帰って行った、湊。
湊が『王子様』って言われるのが、なんとなく分かった。
たまに強引だけど、紳士的で・・いつも穏やか。
いつも気遣って連絡してくれるし・・・
でも、そんな湊に今日が最後だって言い出せなくて少し心苦しかった。
