委員長はエッチでした
第9章 意味なんてない
黒崎 亮side
翔矢くんと
何があったのか
啓介くんと
何があったのか
聞きたいのに
恐くて聞けない……
本当に
俺なんかで
いいの?
気持ちいい?
俺ので満足してる?
もっともっと
欲しいのなら……
もっともっと
頑張るから……
俺ので
淫らに腰を揺らす
彩香さん……
彩香さんの
事情も
全て聞いて
分かっているのに。
時折
怯えた目をされる。
何かを思い出した
顔を見て
無性に
俺の本能が
頭を持ち上げる。
俺のが
一番気持ちいいと
言って欲しい
分からせてやりたい
他の人の事なんか
考えられなく
なるくらい
俺ので
狂って欲しい。
自分の中の
どす黒い感情に
はじめて気付いた。
こんな感情が
俺の中に
あるなんて
はじめて
知ったんだ。
彩香さんの体
その隅々まで
知り尽くしたい
どこが
感じる?
やっぱり
激しいのが好き?
ちゃんと満足している?
彩香さんの全てを
俺に教えて?
自分だけの
モノにしたい……。
彩香さんの
白くて綺麗な
体に残っていた
キスマーク
あの人が
つけた
赤い痣は
綺麗に無くなっていた。
綺麗になった
彩香さんの体に
今度は自分の
刻印をつける。
精一杯の俺の主張
恐くて
何も聞けないのに
彩香さんは
俺のモノだと
言えないから
つけてしまう。
つけずには
いられなかった。
……あの人と
同じ事をしている
自分に
吐き気がした。
おかしいよね?
こんなこと
するべきじゃ
なかったと
今朝は
思ってた筈なのに
今では
そんな余裕なんか
ないんだと
思ってるなんて
こんなどす黒い感情
知らなかった
彩香さんを
誰にも
渡したくないのに
何も聞けない……
繋がり合って
安心したい
上書きするように
自分の存在を
彩香さんの
体に刻みつける。