委員長はエッチでした
第12章 真夜中のおしおき
「結城さん……っ、
どうして、こんなことっ、
……それ以上変な事するようなら、
大声だすからっ!」
あたしは振り絞るように
声を出した。
枕元に
ケータイ電話がある。
お母さんに……
そうすれば
結城さんはすぐに
警察に……っ。
不法侵入
立派な犯罪だ。
これからされるであろう事を
考えたら
もっと
酷い犯罪……。
もともとこの人は
犯罪者だった。
拘束されて
薬を飲まされて
毎日犯されて
暴力も振るわれた。
あたしが我慢さえ
しなければ
この人は
とっくに警察に
捕まっていたんじゃないだろうか。
枕元にある
ケータイに手を伸ばして
あたしの胸に唇を寄せる
結城さんの
鋭い視線と
目があった。
空気がひゅっと
動く気配
あたしの腕に
結城さんの膝が
押し付けられて
重みと痛みで
動けなくなった。
「……こういうのも、
スリルがあって、いいかもね?」
窓の外からの
月明かりが
結城さんの体を照らし
何かがキラリと
鈍く光る。
「……っ!」
恐ろしくて
悲鳴を飲み込んだ。
結城さんが
手にしていたものは
小さな果物ナイフだった。
小さな刀身が
ピタリと
あたしの肌に触れる。
冷たい感触に
ゾクリとして
身動き出来ない。
「いい子だ、彩香。
……大人しく、目を閉じて、
俺の事だけ、感じればいい。
……そうすれば、恐い事なんかないよ。
優しくするからね?」
あたしの耳元に
唇を寄せて
優しい声で
囁かれる。
結城さんの持つ
ナイフがつっと動き
あたしの肌を滑り
下の方に進んで
プツリ
あたしのパンティ―が
ナイフに切られた。
プツリ
また切られて
両サイド切られて
ナイフを無造作に
畳の上に置いて
結城さんの
端整な顔が
あたしのパンティ―に
近付く。
「あぁ、久し振りだね、彩香。
……ずっと、欲しくて堪らなかったよ」
パンティ―の上から
舌を這わされて
痺れるような
甘い快感に
声を漏らした。
ちゅっ
ちゅっ
ペロペロッ
舌で舐めながら
あたしのパンティ―が
取り払われた。