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PH山田の伝説

第7章 終焉と幕開け

しかしコンビニで立ち尽くしながら自分がいかに浮かれて有頂天になっていたか気が付いた

一体俺は何をしていたのかと考えさせられた

嫌いだった筈の女に振り回され自分一人では何も出来ない事に気が付かされた
この時俺は新しい恋愛などする気になれなかった

完璧に女を失う怖さに取り付かれ始めて居た

俺の歴史の中でも葉子程の女は数える程しか居ない
そんな凄い女を人生最初のまともな彼女として選びそれを僅かな時で失った衝撃は計り知れない物だった
この時朝の8時半 俺はふと葉子との思い出の場所を巡って見たくなった

何か見えるかも知れない等と前向きに考えて行動し出したが実際寂しかっただけだったのかも知れない

今思えばただの甘えに過ぎないと言うことは良く分かる

しかしこの当時はそれがただの幸せで居てもたってもいられ無かった事に気が付か無かった

しかしどこも自転車で行くには遠く俺が住んでいるのは田舎の為に目的地に行くにはバスを何本も乗り継ぐかタクシーしか無かった
しかしコストを抑える為にバストタクシーを併用する事にした

一旦この場から最も近い目的地へのバス停迄タクシーで行きそこからバスと言う方法だ

かなりセコい方法だが意外とバカにならない程節約する事が出来る

この日1日かけて葉子と出会ったゲーセン 一緒に買い物した雑貨屋 食材を買い出したショッピングセンター 葉子と食べたハンバーガーショップ 等の店を思い出に浸りながら巡った
何かしら見えるかもと言う期待とは裏腹にただ寂しくなるだけだった

そして最後にハンバーグレストランに寄った時だった
何も気にせずに席に付き何時ものように注文した

店は丁度混み始める時間で店内が埋まり始めてる頃だった

しばらくすると俺のセットが運ばれて来た

そのまま食べ始めようとした時だった

俺の席の更に向こう側に座っていたカップルの女の視線が気にかかった

葉子程では無いが確実に同じ気配を感じた

俺の側からは男の顔は見えない為に男がこの能力を知って居るかは分からなかったが探せばまだ葉子程の女に出会えるかも知れないと言う希望になった

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