いとしいとしというこころ
第12章 後悔
翔ちゃんに言われた時間の少し前に着いたコンビニの前。
俺が来たのを和くん嫌がるだろうな、ってブルーな気分になってたけど、久しぶりに会えるんだと思うと嬉しくもなった。
「なにしてんの?」
さっきまで入り口をチラチラ見てたんだけど色々考えてるうちに足元に目線を落としてた俺はすぐそばから和くんの声がしてそっちを見た。
和くん…
驚いてるとは思うけどそこまででもない。
あ、きっと翔ちゃんから連絡があったんだ。
そう思い納得する。
「迎えに来たよ。
帰ろ?」
久しぶりの和くんに嬉しくて思わず手を取りそうになって、やめた。
和くんは照れくさそうにだけど、
「こんな時間にごめんね。
…ありがとう。」
って言った。