いとしいとしというこころ
第12章 後悔
毎日メールをした。
電話もかけてみた。
電話には出てくれないし、メールの返信はない。
でもいいんだ。
俺が勝手にやってるんだから。
そんな毎日を過ごしていたら思いもよらない頼みごとが舞い込んできて大いに焦る俺。
『雅紀、頼む!』
翔ちゃんからの電話。
和くんが今日のバイト、どうしてもと頼まれて遅くまでのシフトになって。
前もってちゃんと言ってあったから和くんのバイト終わりに翔ちゃんが迎えに行く約束してたのに、翔ちゃん日にちを間違えてたって。
翔ちゃんが参加したかったセミナーの日だったらしい。
しかもその日はもうおばちゃんも松潤も予定があったから翔ちゃんは忘れないように気をつけてたのに、って。
最悪おやじに連絡する、って言うから、
『いいよ。』
そう返事をしたんだ。