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いとしいとしというこころ

第16章 『リフレイン』…1



『コーヒーブレイク』


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コポコポコポ



聞き慣れた音を立てながらコーヒーが落ちていく。

ガラスの中の褐色を眺めながら、ふう、と息を吐いた。

思いのほか忙しくて目が回るほど。

自分用にコーヒーを落として、さっきスタッフさんが持ってきてくれたサンドイッチをひとつ摘んだ。

ランチタイムが過ぎてひと段落。

また15時にはブレイクタイムとなり人が押し寄せるだろう。

折りたたみの小さめのディレクターチェアに腰を下ろした。


疲れたな


あんまり使わないようにしてる言葉を心の中でつぶやく。

だって…ホント疲れたんだよ。

仕事じゃなくてここの雰囲気に。

慣れない場所だと誰だってそうでしょ?

そんなことを思ってると頭上に声。

「あ、いた。相葉くん、おつかれー。」

カウンターから覗いたのは松潤。

知ってる顔に俺は嬉しくなって近づいた。


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