いとしいとしというこころ
第16章 『リフレイン』…1
「松潤~。」
「どした?」
「なんか…人と場所に疲れちゃった。」
「そうなの?大丈夫?でもさ、相葉くんならすぐ慣れるって。」
スツールに腰掛けてカウンターに台本なのかな?ポンと置いた。
「そんな無責任な。俺が人見知りって知ってるよね?」
「知ってるけど…仕事は仕事としてちゃんとやるでしょ。接客業。プロなんだから。」
「…はい、ごもっともです。」
先輩に注意されてる後輩みたい。
あはは、って二人して笑った。
「あ、休憩中、悪いんだけど、コーヒー飲みたい。」
「いいよ!今、淹れたばっかだから。」
カップとソーサーをセットしてサーバーから注いだ。