いとしいとしというこころ
第16章 『リフレイン』…1
「そうなの?」
「うん。」
「テレビのまんま?」
「そう。」
またクスクス笑った。
「キリみて後から連れてく、」
俺が、あ!、って言ったから松潤が俺の目線を追って振り返る。
そこには好青年を絵に描いたような彼の仲間がいた。
「こんにちは!」
「こ、こんにちは。」
「彼でしょ、あ…相葉くん?」
「翔くん。
紹介するよ、相葉雅紀くん。
で、相葉くん。
翔くんだよ。」
恥ずかしくてまともに目が見れない。
そんな俺に、
「松潤と俺も、歳そんな離れてないからさ。俺とも仲良くしてね?」
って微笑むのは王子様みたいで。
「は、はい。」
ちょっと目が合って、世の中の女子が夢中になるのがわかった気がした。