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いとしいとしというこころ

第16章 『リフレイン』…1



櫻井さんの時と同じように松潤が俺を二人に紹介してくれる。

リーダーはニッコリひとこと。

「よろしくね。」

にのは一瞬目を合わすとスッとそらした。

ぺこりとお辞儀すると同じようにぺこり。

俺と同じで人見知りなのかな、って思った。

「俺、ブラック、お願いします。」

「あ、俺も。」

続けて注文するリーダー。

はい、と返事をして作業する。

コーヒーを用意する間。

リーダーは早速、松潤にいじられてセリフを覚えたか言わされてる。

コーヒーを渡すと松潤から逃げるように端っこに行って飲んだ。

にのは…

櫻井さんと今日のスケジュールの確認かな。

何時に帰れんのー。

ってテーブルに突っ伏して。

その頭も肩も。

背中も…声も…

可愛く思えた。

「お待たせしました。」

と声をかけて少し離れた所にコーヒーを置くと、

「ありがと。」

って俺に視線を向けた。

瞳は水分を多く含んでるのかゆらゆら。



とくん



琥珀色の…

にのの瞳に吸い込まれそう。


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