いとしいとしというこころ
第16章 『リフレイン』…1
俺とにのとで流れ作業で洗って拭いて。
コーヒーを注いで出した。
「もー、あなた、なにやってんのー。」
ついでにと残りの洗い物も片付けてくれてる。
「ごめんなさい!」
アイドルに洗い物させてる俺って。
「いや、忙しかったんだね。」
大量のグラスやカップ、スプーンをテキパキと洗いカゴに入れながら労ってくれた。
「二宮くん!バイト?」
「ははは!そう!おかわりは?」
「じゃあ、もらおうかな!」
「こっちも!」
からかい半分なスタッフに営業スマイルで接客するにの。
お客さんが引いて二人イスに座ってぐったり。
「にのみ…コホン、にの?時間、大丈夫?」
「うん。今空いてんの俺。」
コーヒーを淹れて、にのが持ってきてくれたケーキを二人で食べた。