いとしいとしというこころ
第6章 好き?
俺の憧れてたキャンパスライフとはちょっと違う気もするけど、大ちゃんと過ごすその居心地の良さは和くんとの居心地の良さと似ていて。
派手なこともなければ、取り立てて特にどうこうってのはないけど楽しく有意義なもので毎日充実していた。
ある日、大ちゃんのバイト先に食べに行くことになって、一人でカウンターの隅っこで大ちゃんの働きっぷりを眺める。
ボーッとしているようで無駄のない動きで働いてるから感心した。
親父さんがこれまた気のいい人で、俺の前に小鉢を2~3コ置いた。
「サービスなー。」
「ありがとうございます!」
「おー。若いんだからいっぱい食べな。」
「んんっ。おいしい!」
もうすぐ上がりの大ちゃんにも持たせたいからって、適当に見繕って弁当を作ってくれてた。