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いとしいとしというこころ

第6章 好き?



「お疲れ様でした!
お先です!」

大ちゃんが親父さんに挨拶をして手に弁当を持たされて、お礼も言ってる。

「ごちそうさまでした。
また来ます!」

「おう。また来な。」

二人して頭を下げて店を出た。

泊まることになってたから、少し飲み物や明日の朝ご飯やらコンビニで買う。

「1本ずつくらい…いいよな?」

大ちゃんがニヤリと笑ってカゴに追加した2本のビール。

家に向かう道。

てくてく歩きながらポツポツ話す。

「大ちゃんのバイト先、いいねー。」

「苦学生は飲食店でまかない付きだろ、基本。」

「だね。」

「でもいい親父さんだし、めっちゃいーなー。」

「そう。それはマジでアタリだった。」

俺もバイト、考えてみようかな。

大ちゃんのアパートに着くまで思い巡らす。
次、バイトをするなら何にしようかな、って。

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