いとしいとしというこころ
第7章 はじめてのチュー
高校生になったことだし、帰宅部の俺はバイトをしようと奮起。
最近はアルバイト情報誌を暇さえあれば見てる俺に話しかけてきた翔にい。
「和、バイトすんの?」
「うん。
勉強に支障がない程度にね。
選り好みし過ぎなのかな、なかなか決めらんない。」
テーブルに広げていた雑誌をペラペラめくって視線はそのまま語りかける。
「俺んとこは結構ハードだからなぁ。和には…雅紀のところの本屋とか合いそうだけどな。」
ドキンとした。
俺も本屋さんいいなって思ってた。
でも雅にいのところはダメ。
自分でやめといた方がいいと思う。
時間帯が被るかどうかもわからないけど、俺、仕事にならない気がする。
翔にいはレストランでバイトしててもう結構なベテラン。
潤にいも同じレストラン。
悩んだ挙句、バイト初心者だしとりあえずコンビニに応募することに決めた。