いとしいとしというこころ
第7章 はじめてのチュー
6月の雨の日。
今日も雅にいと遊んでもうそろそろ帰ろうかなって時間。
雅にいはジュースやお茶ばかりで飽きたね、あたたかいのにしよう、ってコーヒーを入れに台所へ行った。
「和くん、コーヒー飲める?」
「うん。でもミルク入れてね?」
「わかったー。」
待ってる間…ううん、ここへ来てから…実は緊張してた。
正確には昨日からかな。
昨日、俺がした一大決心。
部屋にコーヒーの匂いと一緒に入ってきた雅にいに、いつもより早い鼓動を隠してわざと明るく振る舞う。
「これ飲んだら帰る。」
「そっか。
じゃあゆっくり飲んで?」
なんちゃって
って恥ずかしそうにカップに視線を落とした雅にい。
本当にゆっくり飲んでたんだけど、終わりはくる。
後ひと口で飲み終わってしまう…