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りる綴り Ⅱ

第2章 2017.03.01~


「治るまで、一緒にお風呂入ろうね」

にんまりと笑う俺に、真っ赤になって金魚みたいに口をパクパクさせるにの

「……っ、もう!抜糸までだからなっ」

「分かってるよ」

ぶつぶつ言いながらも、少しにのの口許は弛んでて


口実が出来たもんね

甘えたいくせに甘えられないにのの甘える口実が



「…痛い?」
「麻酔効いてる。…でも、ちょっと痛い」

そう言って、怪我をしてない手が俺のシャツをぎゅっと握る


そうだよ
そうやっていつでも俺に甘えなよ



いつだって俺は甘やかしてあげるから


素直じゃないにのの、甘える口実

ー…たくさんあればいいのにね


End




実話7割な短編でした(笑)
実際は、施設長と私なのでこんな甘い部分は微塵もないけど←当たり前。あったら怖いわ⤵

怪我で凹んだ私に、“にのあいで書いたら?“ の声を貰い、リハビリ(?)兼ねて書いてみました


でもね
…実話を脚色すると、スッゴい微妙な気持ち⤵


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