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幸せだった日々

第5章 それぞれの気持ち

それにしても…

どうして悠翔さんは私と出かける日の夜に予定を入れたんだろう…。。。

予定を入れないでいてくれたら、夜まで一緒にいられたのに…

もしかして…

昼間は私と出かけて、夜は他の女の人と出かける約束をしてたのかな…

すっごくモヤモヤした気持ちになった。


悠翔さんと出会って4ヶ月…

何回かごはんを食べに行ったり遊びに行ったりしたけど、全然進展なしだった…

今日は手をつないでくれたけど、深い意味はないだろうし…

きっと、悠翔さんは私のこと、妹みたいに思ってるんだろうね…

そろそろ、新しい出会いを探した方がいいかな…
彼氏欲しいもん…



そんなことを考えながらお風呂から出ると、ケータイにメールが1件…

(誰からかな…???)

メールを開くと…

『ゆうとさん』

え〜〜〜〜!?

お風呂の中で悠翔さんのことを考えてたから、ほんとうにびっくりした…。。。

「今日は俺のせいで早めの解散になってごめんね…。今日は紫穂ちゃんと出かけられて楽しかった。明日の夜、もし予定がなかったら、ご飯食べに行かない?」

『早めの解散になったのは全然気にしないでください。私も楽しかったです。明日出かけたい気持ちは山々なんですが、風邪がひどくなってきてしまったので、ごはんは食べに行けないと思います…』

「そっか…。風邪つらそうだったもんね…。じゃあ、仕事が終わってから少しだけでいいから会えないかな?」

具合が悪いって言ってるのに、なんでこんなにしつこく会おうとしてくるんだろう…。。。
まぁ…でも、すぐ帰れるならいっか…。。。


次の日、仕事が終わってから待ち合わせの場所へ向かった。先に悠翔さんが着いてて、私の車のところまで来てくれた。

「急に呼び出してごめんね…。ちょっと散歩しようか…?」

『はい…』

なんか…いつもと悠翔さんの様子が違う…
だって、一緒に歩いてても全然話さないもん…

5分くらい無言のままで、だんだん気まずくなってきた…

好きな人がいるからもう私とは遊びに行けないって言われちゃうのかな…なんて、マイナスなことばかり考えてた。

「俺さ…紫穂ちゃんに伝えたいことがあるんだ…」

やっぱり…好きな人ができたんだ…
もう私とは遊んでくれないんだね…

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