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幸せだった日々

第3章 少しずつ変わっていく自分

颯斗さんの家での飲み会が始まった。

少し時間が経った頃、悠翔さんが箱をテーブルの上に置いた。さっき途中で悠翔さんの家に寄ったのはこれを持ってきたかったからなんだね。箱を開けると…

中には何個かケーキが入っていた。クリスマスイブだから用意してくれたんだって。なんて優しいんだろう…。。。サプライズに感動しちゃったよ…。

女の子は私だけだから孤立しちゃうかな…って思ったけど、悠翔さんがずっと隣に座ってくれて話しかけてくれたから、全然寂しくなかった。ほかの人たちもいっぱい話してくれたし、今日の飲み会、断らなくてよかった…。

帰りはお酒を飲まなかった悠翔さんが家まで送ってくれた。帰りの車の中でも無言になることなくいっぱいおしゃべりできた。

『今日は誘ってもらえて嬉しかったです。いろいろおしゃべりできて楽しい時間を過ごすことができました』
「はじめは断られたからちょっとショックだったんだ…。俺も紫穂ちゃんとふたりでごはん食べにいけたしいろいろな話ができたから楽しかったよ。また一緒にごはん食べに行ったりしようね」
『はいっ。ぜひお願いします』

今日の飲み会は、行くまで少し不安だったけど、悠翔さんともいろいろ話せたし、ほかの男の人たちとも楽しくおしゃべりできたから、勇気を出して行ってみてよかった…。

今までの私だったら、女の子ひとりなのに飲み会に参加したり絶対しなかった。でも、今回は、不思議とそんなに緊張しなかった…。むしろ、とっても楽しかった。

はじめての飲み会の時はあんなに緊張して全然話せなかったのに、今はウソみたいに自然に話せてる自分がいてびっくり…。。。きっと、悠翔さんたちだから大丈夫なんだろうね…。

数日後、鈴華からメールが来た。
『最近、悠翔さんたちとはどう?メールしてる?』
『メールはほとんどしてないけど、クリスマスイブの飲み会、行ってきたよー』
鈴華が行かないなら断るって言ってあったから、行ったなんて知ったら驚くかな…。

『えっ…!?紫穂、あの飲み会に行ったの!?女の子ひとりだったんでしょ!?』
予想通りびっくりしてる…(苦笑)
『うん。でもすっごく楽しかった♪鈴華と一緒に参加した飲み会の時と違って、ちゃんと自分からしゃべれるようになったの』
『そうなんだ〜。紫穂変わったねー。これからはどんどん素の自分を出していくんだよ?』

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