その瞳は誰を見てるの?
第17章 その瞳は誰を見てるの? O & J
イレギュラーなコトをする。
ふたりで一緒に告白するんだ。
あとは櫻井翔に任せることに。
「じゃ、後でな。」
「待って、大野さん。」
「ん?どした?」
「あのさ…翔さんと話す時間、少し長めにくれないかな……?」
頬を染めて俯く松潤。
服のポケットから何か取り出した。
2つのコンドーム。
右手人差し指と中指に挟まれていた。
おいらにわざわざ見せて言うか?普通…って、普通じゃないもんな、元々。
「いいよ…好きにしろ……」
「ありがと……悪いね…大野さん……」
「いいってば……その代わりちゃんとしょおくんの話、聞いてやってよね?」
「もちろん…そっちが大事なことだってわかってるよ…」
「そっちって…どっちと比べてんだよっ!」
「あ、いや…そういうつもりじゃ……」
「じゃあ、後で……あ、そういえばさっき言ってたおいらのイイトコ…足の付け根の内側にシルシついてんだ……それから首筋のシルシはさ…おいらが付けたの……
じゃ……しっかり抱いてもらえよな!」
見たことのないほどの怖い笑顔で去っていった大野さん。。
妙な話だもんな。
わざわざアレ見せて、セックスする時間をくれって言ってるんだもんな……どうかしてるよ。
まさかあんな話まで聞かせられるとは……
翔さんそんなトコにシルシを……
ちょっと…いや、大分ムカついた。
いいよ、大野さん。
僕の好きなようにさせてもらうからね。
これが大野智と松本潤が、愛する櫻井翔のために考え抜いた結論なのであった。
マジで、ありえないだろ。
The End