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童話短編集

第2章 おほしさまにねがいごと

 次の日、うさこはワクワクしながらほいくえんに行きました。しかし、なにも変わっていません。

「うん、まだ早い……よね」


 それからうさこは、まいにち夜におほしさまにねがいごとをしました。ほいくえんにいつ行ってもなにも変わりません。はなしかけようとしても、みみなのまわりにはほかの女の子たちがいます。

 そんなある日、うさこはママにおこりました。

「ママのうそつき!」

「なにが? どうしたのうさこ?」

 ママはいきなりのことに困っています。

「おほしさまにねがっても、ぜんぜんかなわないじゃない! うっうえーん」

 ついにうさこは泣き出してしまいました。

「うさこの思いが伝わったら、おほしさまもきっと分かってくれるわよ」

「そうかな……? えっぐ……」

「そうよ。今日の夜、もう一回やってみなさい」

 うさこはねる前にお部屋にもどって、まどをあけてお空を見ます。

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