童話短編集
第3章 にっこり☆ドール
「わぁーすごーい!」
みんなが囲んでいるのは、かおりちゃん。かおりちゃんは新しいおもちゃを買ってもらうと「すごいでしょ!」とみんなに見せます。今度は、くまさんのぬいぐるみです。
「どう? 可愛いでしょ?」
「わぁ! わたしにもさわらせて!」
「あたしも!」
みんなは楽しそうにはしゃいでいました。
「……」
あれあれ? 一人の女の子がみんなから離れたところで見ています。小さく丸まって、シクシク泣いていました。
「あきこちゃんは、みんなで遊ばないの?」
クラスのゆうこ先生が泣いているあきこちゃんに優しく声をかけます。
「わたしは、かおりちゃんに嫌われてるから」
あきこちゃんは悲しそうに下を向きました。
「どうして?」
「わたしがかおりちゃんの大切なものを壊しちゃったから……」
あきこちゃんは、そう言って五日前のことを話しはじめます。
みんなが囲んでいるのは、かおりちゃん。かおりちゃんは新しいおもちゃを買ってもらうと「すごいでしょ!」とみんなに見せます。今度は、くまさんのぬいぐるみです。
「どう? 可愛いでしょ?」
「わぁ! わたしにもさわらせて!」
「あたしも!」
みんなは楽しそうにはしゃいでいました。
「……」
あれあれ? 一人の女の子がみんなから離れたところで見ています。小さく丸まって、シクシク泣いていました。
「あきこちゃんは、みんなで遊ばないの?」
クラスのゆうこ先生が泣いているあきこちゃんに優しく声をかけます。
「わたしは、かおりちゃんに嫌われてるから」
あきこちゃんは悲しそうに下を向きました。
「どうして?」
「わたしがかおりちゃんの大切なものを壊しちゃったから……」
あきこちゃんは、そう言って五日前のことを話しはじめます。