欲望ベイベー
第13章 幸せバカップル。
M side
S「なんかアッチ騒がしいな。
あの野郎まだいるのか!」
M「ちょっと、あの子別に問題無いから。
リーダーだって仲良く喋ってんじゃん。」
S「でも、潤の手を握ったエロ小僧だからな。油断できん。」
まだ言ってんのか。
M「ねぇ、翔くん、」
S「ん?」
持っている新聞を取り上げて、翔くんの両手をギュッと握った。
M「翔くんは、手だけじゃなくてもっと色んなトコ触れるじゃん。
・・・今日、家行って良い?」
予定、入ってませんように。
祈るように見つめれば、みるみる赤くなる翔くん。
M「・・・ダメ?」
S「ぜんっぜんダメじゃねぇ!!」
M「良かった。」
ニッコリ笑えば、真っ赤な翔くんがデレデレと締まりのない顔になる。
表情豊かだよねこの人。
後方の4人にニヤニヤ見守られている事なんて全く気付いてなかった俺らは、ソファで隠すようにそっと手を繋いだ。