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欲望ベイベー

第14章 待ってるってしんどいの。





いつものように、相葉さんが帰ってくるのを、相葉さん家で待っている夜。



1人ゲームに没頭していると、あぐらをかいている足のすぐ横に置いていたスマホが震えだした。



相葉さんかと思ってコントローラーを投げ出して確認してみたけど、着信の相手は潤くんだった。



N「はいはーい。」



M『あ、カズ、今相葉ちゃんと一緒?』



N「いや、あの人まだ帰って来てないから。」



M『そっか、今日さ、良かったら翔くん家来ない?
知り合いにメッチャいっぱい良い肉貰ったから、ご馳走作ってやるよ。
相葉ちゃんも翔くん家に帰ってきたら良いし。』



ご馳走か・・・
食にはあまり興味は無いけど、潤くんの料理は実際美味いしな。
相葉さん肉好きだし。



N「ん、分かった。酒買って向かうわ。」



M『サンキュー。』



じゃあ後で、と電話を切って、すっかり相葉さん家のクローゼットに馴染んだ自分の服を適当に見繕って着替える。
といってもスウェットだけど。
みんなにパジャマって言われるけど、これ外出着だからね。



パーカーを羽織って、ポケットにスマホを突っ込む。
サイフと鍵はスウェットのズボン。



目深に帽子をかぶって、さぁ出掛けようと玄関を開けてみたら思ってたより寒い。



N「早く暖かい季節になんねーかなー・・・。」



寒いのキライ。暑いのもキライだけど。
一旦部屋へ戻って、着ていたパーカーを放ってブルゾンに変えた。




これでもまだ寒いかな。
まぁでも、帰りは相葉さんに手繋いで暖めてもらいながら帰ろう。
なら大丈夫だよね♡







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