欲望ベイベー
第15章 好きすぎて。
S side
S「あー、潤に会いたい・・・」
もうニノの相手疲れた。泣
潤にもう1度メールを送ろうとスマホを手にした時、
玄関からガチャガチャと慌ただしい音が聞こえた。
A「にのちゃぁーーーんっ!!」
おお、やっと来たか雅紀!おせーよ!
バンッと寝室のドアを開けた雅紀に文句を言ってやろうと思ったのに。
A「翔ちゃん!にのちゃんは?!」
鬼気迫る様子の雅紀に気圧されて思わず後ずさる。
S「ニノは今向こうに・・・、」
N「なんで相葉さんがいるの?」
S「おお、ニノ・・・ニノ?!」
A「にににににににのちゃん?!」
上半身裸で現れたニノ。
気怠そうに前髪をかきあげて、コッチに向かってくる。
S「お前っ、なんて格好で・・・!!」
N「ほらどいて、早く乾かさないと。」
コンセントに差し込んでドライヤーのスイッチを入れたニノは、俺らが動揺しまくってるのを気にする素振りは全く無い。
A「にの・・・何してんの?」
恐る恐るといった様子で声を掛けた雅紀を見る事なく、ニノが平然と答える。
N「翔ちゃんがお漏らししちゃったから。」
S「はぁ?!」
何言ってんだ!!
クスクス笑うニノを睨むと、雅紀の顔が固まる。
S「おいっ、漏らしてねーぞ?!」
まさか信じてんじゃねーだろな!
俺を見たまま固まっている雅紀の肩をトン、と押す。
A「翔ちゃん、にのと何かした?」
S「・・・は?」
A「キスとか・・・」
S「してねーよっ!!」
A「ほんとに?」
まさか浮気を疑われるとは・・・
まだ漏らしたと疑われる方がマシだ!
いややっぱそれも嫌だ!