欲望ベイベー
第18章 それぞれの想い。
M side
晩ご飯どうしよっかな。
帰り支度をしながら考える。
今日は翔くんの家に行く日だけど、晩ご飯は済ませて帰ると言われている。
遅くなるのかなぁ・・・
A「じゃーね、にのちゃん♡
終わったらまた連絡するから!」
N「ハイハイ、頑張ってらっしゃい。」
次の仕事へ向かう相葉ちゃんが、名残惜しそうにカズの髪に触れる。
素っ気ない風のカズだけど、相葉ちゃんに向ける目線が甘い。
N「早く行きなさいよ。」
A「うん。今日もにのん家行くね?」
N「・・・ご飯、いる?」
A「作ってくれるの?!」
N「簡単なモンだからね。
豪華メニュー期待しないでよ。」
A「にのちゃんが作ってくれるならなんだってご馳走だよ!!」
N「・・・バカ♡」
A「くふふっ、可愛い♡」
きゅっとカズを抱き締めた相葉ちゃん。
すっぽりと腕の中におさまったカズが、赤い顔で睨む。
N「もうっ、早く行けっての!!」
A「照れてるー♡」
N「・・・照れてるんじゃないもん。
早く仕事終わらせて、早く帰ってきて?」
良い子で待ってるから、と相葉ちゃんの腕をチョイとつまんで、上目遣いでつぶやくカズ。
A「もうっ、にのちゃん可愛いすぎ!!
愛してるよ♡」
あっ!!
思わず声が出そうになって、口を覆う。
相葉ちゃんにギュッと抱きしめられて、苦しいと言いながらも幸せそうなカズの横顔が可愛い。
M「・・・・・。」
“愛してるって言葉を貰えるカズが羨ましい。”
さっきリーダーと相葉ちゃんにそう言ったけど、実はもうちょっと続きがあった。