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欲望ベイベー

第19章 末ズの憂鬱。




N「頭痛い・・・」



1人での仕事を終え、戻ってきた楽屋。
鏡に写った自分を見て、思わず溜息が出る。
昨夜潤くん家で飲み過ぎたせいで、もともと色白の顔が今日は青白い。



アイドルの顔じゃねーよコレ。



N「昔は二日酔いでもキラキラスマイルなんて余裕だったんだけどなぁ・・・」



なんてオッサン発言してる場合じゃない。
相葉さんから届いていたメール。
今日は大野さんとご飯に行っているらしい。



N「何コソコソしてんだか・・・」



最近、よく大野さんとつるんでいる相葉さん。
きっと俺の事を相談でもしてるんだろう。



もしかして・・・



N「なんかサプライズとか用意してたらどうしよう・・・」



昔からサプライズは得意じゃない。
うまくリアクション取らなきゃって思うのがシンドイし、大体が向こうの自己満だろって思っちゃう捻くれ者なんだよ俺は。



しかも、相葉・大野コンビのサプライズとか・・・
まともである気がしない。



相葉さんたら、何で大野さんに相談してんのよ。



まぁ、どんなさむいプロポーズでも答えはイエスだけど?



相葉さん好みの、可愛い笑顔でニッコリしながら返事をするんだ。



そして、きつく抱き締められて優しいキスをして・・・



N「きゃー♡」



潤くんとの、どっちが愛されてるかの自慢大会は引き分け(判定にかなり揉めた)になったけど。



失いかけてた自信も取り戻せてにのちゃん完全復活!
絶賛プロポーズ待ち!!



N「ん?」



相葉さんからの新しいメッセージ。



N「今度の休み、みんなでパーティするよ。
会場は、○○○・・・。
仕事の人もいるので、現地集合で。」



・・・なんだこれ。
パーティ??
みんなでって、嵐のメンバーで?



○○○って、撮影でも使った事のある古い洋館だよな・・・



N「もしかして、ここでプロポーズ?」



みんなの前でサプライズプロポーズって事なのかな。



なるほどねぇ。



よし、了解。
とびきり可愛く喜ぶぞ。
リアクションは大きめに。


頑張れ俺。



ニガテなサプライズも、相葉さんの為なら喜こんでみせようと心に誓った。





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