欲望ベイベー
第19章 末ズの憂鬱。
M side
ホント、ちょっと清々しい気分。
憂鬱な状況には変わりないんだけどな。
N「・・・お互い、ありえない恋を実らせたんだもん。
とことん、幸せ掴もうね?」
M「当然。」
N「潤くんも強くなったね。笑」
ふふっ、と本当に楽しそうにカズが笑う。
うん、俺たぶん強くなった。
M「翔くんのおかげだよ。
あと・・・いつも背中押してくれるカズのおかげ。」
N「相変わらず、そういう事素直に言っちゃうんだもんなぁ。」
小っ恥ずかしいわ、と照れ隠しに悪態をつくカズを適当に流しながら。
きっと泊まってくつもりだろうカズの着替えを出す。
M「ビール飲もうかな。」
N「いいね♡俺も飲むー♡」
酔っ払って、お互いノロケ話しちゃおうよ。
どれだけ愛されてるのか、自慢大会だ。
いつもはカズのノロケに散々あてられてるけど・・・
今日は負けない気がするぞ。
ビールを用意しながら、思わずクスっと笑いが零れた。