欲望ベイベー
第20章 結婚式。
A side
A「松潤に冷めちゃったの?!」
S「んな訳あるか!!」
A「なんだ、ビックリした・・・」
S「・・・場所は?」
難しい顔のまま、低いトーンで話す翔ちゃんがなんか怖い。
O「そこなんだよな。
どっか良いとこ知らねぇ?
あとは場所だけなんだよ・・・」
S「それで俺に声が掛かったのか。笑
そうだな、使えそうな所、無くは無いか・・・」
A「ほんと?!」
S「知り合いにあたってみるけど・・・
でも、式ってどういう段取りになるんだ?
メンバーだけでやんの?」
O「新郎新婦と神父がいりゃ十分だろ。」
S「・・・神父?」
O「俺。」
S「ごめんなさい、意味が。」
O「俺が神父。」
S「はぁ?!」
A「知ってる?結婚式の神父さんって、ほとんどがアルバイトの一般人なんだって!」
O「なら俺が神父やっても問題ねぇだろ。」
ドヤ顔のおーちゃんと、プチパニックの翔ちゃん。
面白い。
S「・・・本気で?」
A「もちろんだよ。
“ ごっこ”だって言われたらそれまでだけど・・・
俺はにのを一生守っていくって態度で示したいんだ。」
俺の可愛い恋人に、最高の想い出をあげたい。
それは翔ちゃんも分かってくれるでしょ?
S「・・・分かった。場所は任せろ。
ニノにはサプライズなんだな?」
A「うん、松潤にもサプライズね!」
S「・・・俺と潤は良い。」
A「え?!」
S「雅紀とニノの式だろ?
新郎新婦と神父と、参列者が揃って結婚式だ。」
A「ねぇ、ちょっと待って・・・
2人、大丈夫なんだよね・・・?」
S「愛してるも言わない、式も挙げない、俺と潤の関係は大丈夫なのかって?」
A「うん・・・」
S「・・・大丈夫だよ。
お前は気にしなくて良い。」
そんな言い方されたら超気になるんだけど!