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欲望ベイベー

第20章 結婚式。




驚きの表情をしつつ、嬉しそうに笑う潤くんと、優しく微笑む翔さん。
マジかよ・・・



今日って・・・潤くんと翔さんのサプライズ結婚式だったわけ??



N「・・・俺、思いっきり普段着で来ちゃったんだけど。」



しかも、参列者が白い服ってダメだよな。
いや、その前にデニムにキャップって・・・



N「何で俺にも内緒だったんだよ。」



もしかして。
俺たち結婚します的なサプライズ報告会って事か??


それなら、俺に知らされてなくて、主役の2人が正装でキメてるのも頷ける。
という事は相葉さんと大野さんも私服で来るよな?


一応確認してみるか・・・



デニムのポケットからスマホを取り出そうとした所で、翔さんとバッチリ目が合ってしまった。



S「ニノ?!」



あちゃ、気付かれちゃった。



N「早いねー、2人とも。」



S「あ、ああ。仕事が巻いたからな。」


M「・・・話、聞いてた?」



N「え?」



内緒にしてたいっぽいし・・・
聞こえてなかったって事にしてた方が良いのかな。



N「いや・・・今来たとこだから。
なに?何の話だったの?」



S「いや、聞いてなかったなら良いんだ!」



M「たいした話じゃないし!」



あからさまにホッとしてる2人。
潤くんたら・・・
愛してるって言われたこと無いなんか言っといて。
ちゃっかり俺より先にゴールインじゃん。



ちぇ・・・



良いけどね、別に。



N「2人とも随分オシャレね?」



S「パーティって聞いたからな!」



M「一応ね!カズが普段着すぎんだろ。」



N「俺スーツなんか持ってないし。
だいたい、主役は2人なんだし良いじゃん。」



M「は?」



N「それより中入ろ?
暗くなってきたし・・・相葉さんと大野さんまだかな?」



なんか、めかしこんだ幸せイケメンカップルを前に、地味な自分が居た堪れない。



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