欲望ベイベー
第20章 結婚式。
ビックリして振り返ると、びしょ濡れの潤くんと翔さん。
M「今日の降水確率は10%だった!
なのに何だこの大雨は!!」
A「え、雨降ってんの?」
N「じゃなくて!!
どこ行ってたのよ2人共!!」
S「悪い、ちょっと・・・、」
O「すまーーーーーん!!」
N「えええ?!」
A「おーちゃん!」
S「わ、ビックリした!」
翔さんの後ろから飛び込んできたのは大野さんだった。
走ってきたのか、珍しく息を切らせている。
いや、それよりも・・・
N「何その格好!!」
真っ黒なワンピースのような服で、首には十字架のネックレスを下げている。
まるで神父だ。
O「お前らこそなんだよその格好!
やる気あんのか。」
N「はぁ?!」
A「おーちゃん似合うね!」
M「確かに、やたら似合うな。」
S「うん、すげー似合ってる!」
N「意味分かんない!!」
随分ひとりで待ちぼうけしていたかと思えば、急にプロポーズされて、一気にメンバーが集まった。
不思議な格好で。
いくら賢い俺でも分からない。
なんだこれ。
相葉さんを見ると、少し申し訳なさそうに、でも楽しそうに笑った。
O「よし!さっさと始めるぞ!結婚式!!」
M「雑だなー。」
大野さんが前に一歩出て、俺らを振り返った。
どうしよう、ホントに・・・?
相葉さんと俺の結婚式が始まるの・・・?
ドキドキと鳴りだした心臓。
いまだにうまく回らないふわふわした頭。
嬉しすぎて、ちょっと怖い。
A「にの、」
相葉さんが笑顔で俺の手を取った。
あったかい。
全てを包み込んでくれるような、大きくて優しい手。
きゅっと握り返すと相葉さんが嬉しそうに笑う。
今から、俺の夢が叶うんだ。