欲望ベイベー
第24章 欲望ベイベー。
ふわふわと、寝ぼけたまま隣の相葉さんに抱きつく。
こんな幸せな朝があるんだな・・・
昨夜は、いっぱいキスをして、いっぱい愛された。
・・・結婚したんだもん♡
まだスヤスヤ眠ってる相葉さんの顔を見つめて、ニヤける。
こんなに優しい男は、他にいない。
優しくて男前でスタイル良くてエッチの時だけドSで俺を愛してくれる。
こんな完璧な人、他にいるわけないよ。
N「うふふー♡」
寝てる相葉さんの頬を突こうと手を伸ばした瞬間、固まった。
N「・・・・・。」
なに、これ・・・
薬指に、キラキラ輝く指輪。
緩やかな曲線のデザインに、小さなダイヤモンドが上品に並んでいる。
これって・・・
慌てて相葉さんの左手を見ると、同じように指輪をしていた。
N「結婚指輪だ・・・!!」
ウソ・・・
信じらんない・・・
溢れる涙を拭う事もせず、指輪を見つめながらひたすら泣いた。
想像してたよりずっと綺麗・・・
俺の指にピッタリじゃん・・・
こんなサプライズ用意してたなんて、知らなかった。
サプライズ嫌いの俺を泣かすなんて、やるじゃん・・・
てか俺がこんなにときめいてるのに、ぐーすか寝てるなんてどういう事だよ!!
くるっと背中を向けて、布団でゴシゴシと涙を拭いた。
相葉さんが起きた時、どんな顔してれば良いんだ・・・
嬉しすぎて胸がいっぱいで・・・
今自分がどんな顔をしているのかも分からない。
ブスだったらどうしよう。
N「っ!!」
A「・・・にの、」
後ろから、相葉さんの腕に包まれる。
相葉さんの左手の薬指がキラッと光った。
A「何で泣いてるの?」
N「・・・泣いてない。」
きゅっと優しく抱きしめられて、痛いくらい胸がときめく。