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欲望ベイベー

第24章 欲望ベイベー。




A「にの・・・」



ちゅ、と耳元に甘いキスをされれば、もう素直になるしかなくって。



相葉さんの左手に自分の指を絡めて、声をあげて泣いた。



N「ゆびわっ・・・、ありがとぉ・・・っ、」



A「似合ってるよ。」



耳元で嬉しそうに笑う相葉さんの息遣いに、もう俺の胸は壊れそうなくらいドキドキして。
とてもじゃないけど顔を見れない。



きっと、相葉さんはそんな俺の事を分かり切ってるんだろう。
俺が泣き止むまで、ずっと後ろから抱きしめてくれた。




相葉さんを好きになったのはいつだっただろう。
好きだと言えずに苦しかったあの頃。



ずっとそばに居るために、好きだという気持ちを隠して生きようと決めたのはいつだった?



それから、結局俺は欲望を抑えられなくて。
相葉さんが欲しくなった。
恋人になれば、相葉さんの将来まで欲しくなった。



どこまでも欲深い俺に、自分でも呆れるけど・・・
相葉さんは全て叶えてくれたから。



A「次は、何を望む・・・?」



優しく囁かれる魔法のような魅力的な言葉。



俺をドロドロに甘やかすと言ったのは、本気らしい。



うふ♡



もう、最高じゃん。
世界一愛している男に、望む事全てを叶えてもらえるなんて。



輝く指輪を見つめながら、うっとりと息を吐いた。



A「にの、」



やっと泣き止んだ俺は、相葉さんの方へ体を向ける。






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