
欲望ベイベー
第24章 欲望ベイベー。
O「これも奥の部屋運んじまうか?」
N「うん、良いんじゃない?
よろしくー。」
よいしょ、と大野さんが段ボールを抱え直した瞬間。
小競り合いがヒートアップしてふざけ合ってたバカ2人が、大野さんへ倒れこんできた。
S「うわっ・・・」
O「うお!あぶね!!」
ドサッと落ちた段ボール。
A「ごめんおーちゃんっ・・・
あああーーーーーーーっ!!」
O「・・・なんだこれ。」
S「わお。」
N「・・・・・。」
段ボールから飛び出したのは、相葉さんの荷物だった。
S「・・・これを、ニノに?」
O「翔くん、鼻血。」
きわどいコスプレ衣装に加え、所謂大人のオモチャがリビングの床に転がっている。
しかも・・・
O「おお・・・」
相葉さんのお宝、俺の情事後の寝顔コレクションアルバム。
しかもメッチャ増えてんじゃん。
S「か、可愛い・・・!!」
O「翔くん、鼻血拭いて。」
A「いやあのこれはっ・・・!!」
チラリと俺の様子を伺う相葉さん。
ビビりまくっている。
N「・・・早く片付けて。」
A「ハイッ!!」
N「あ。待って。」
こいつ、エッチな通販サイトの常連をまだ続けてんのか?
真新しいコスプレ衣装に、まだ封を開けていない大人のオモチャの箱を手にしてマジマジと見てみる。
A「にのちゃん・・・?」
N「コレで俺を虐める気だったの?」
A「いや・・・えっと・・・」
N「もう通販で買わないって約束したじゃん。
隠し撮りだってしないって言ったのに!!」
A「・・・ごめん。」
ちょっと、反省させないとな。
N「翔さんコレあげる。」
S「え?!」
大人のオモチャの箱を押し付けると、真っ赤になって焦る翔さん。
M「・・・おい。それ貰ったら殺す・・・。」
S「返しますすみません!」
キッチンから低い声が響いてきた。
チッ、聞こえてたか。
