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欲望ベイベー

第6章 安定の2人。



M side



朝食後のコーヒーを淹れていると、スマホが小さく震える。
ん?こんな朝からメール・・・



M「は?」



内容を見て思わず顔を顰める。
メールはカズからだった。



M「・・・浮気?」



S「してないぞ?!」



皿を洗い終えた翔くんが、手を拭きながら焦った様子で俺に詰め寄る。



S「何で浮気してるなんか思うんだ?!
俺にはお前だけだって!!」



小さく呟いたのに、なんで聞こえたんだ。
地獄耳か。



M「浮気なんか疑ってないよ。
落ち着いて。」



S「え、なんか怒ってる?」



カズから届いたメールに目を戻す。
どういう事だよ・・・



S「潤・・・顔が怖いぞ?
どうした?
俺か?俺が何かした?!」



M「ちょっと静かにして。」



S「ええ?!」



どう返信するか迷ったが、
とりあえずちゃんと話を聞かない事にはヘタな事は言えない。



今日、時間作れるかな・・・



カズに返信を打って、冷めかけたコーヒーに口を付ける。



M「あ、ゴメン翔くん。
何か言ってた??」



向かいに座って、ジッと俺を見ていた翔くんに声を掛けると、思い切り口を尖らせている。



S「・・・浮気してんのはお前の方なんじゃないのか。」




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