欲望ベイベー
第6章 安定の2人。
M side
M「はぁ?」
S「朝っぱらから誰にメールしてんだよ。
浮気がどうのって不穏な言葉を残して俺をほったらかして・・・
俺に飽きたのか?!」
M「・・・・・・・・・」
S「否定しろーーー!!」
M「だって、ビックリしちゃって。」
S「ビックリしてんのはコッチだぞ?!」
M「浮気なんかする訳ないじゃん。
こんなに好きなのに。」
S「え?!」
翔くんは何を言ってるんだろう。
毎週末一緒に過ごしてて、他の日だって毎日メールやら電話やらしてるのに。
門限だってあるし。
M「翔くんの事で手一杯で、俺浮気する暇なんて無いよ?」
S「潤・・・♡」
M「翔くんだってそうだろ?」
俺と条件は同じなんだから、
浮気する暇なんか無いはずだ。
S「もちろん!潤の事だけ想ってるよ〜♡」
M「え?うわっ・・・!」
急に抱きつかれて、コーヒーを零しそうになった。
なんだよ翔くん。
何でそんなデレデレしてるんだ?
抱きついている翔くんの背中をよしよしと撫でながら、
カズは大丈夫だろうかとメールの返信が気になった。
S「なぁ、家出るまでまだ時間はある・・・」
M「ん?」
俺を見る翔くんの目が、色っぽく光る。
M「え・・・ちょっと待って、」
S「待てないっ♡」
ガバッと抱き上げられて、ソファに押し倒された。
ウソだろ?!
こんな朝っぱらから・・・!!
M「翔くんっ、ダメだって、ああんっ!!」
S「すぐ終わらせるから♡」
M「も・・・バカぁ!!」
どこでスイッチを入れてしまったのか分からないけど、
こうなってしまえば翔くんは止まらない。
まぁ、満更でもない俺もどうかしてるけど。
遅刻にだけはなりませんように・・・
性急に俺を高ぶらせてくる翔くんに甘えながら、今日の収録は腰痛との戦いだな、と諦めた。