欲望ベイベー
第7章 50%のキモチ。
A side
メンバーに甘えるならまだ良い。
本気でにのに手を出す訳ないもん。
でも、よその男に甘えてたら・・・
A「最悪・・・。」
正直に言えば・・・
にのが俺の恋人になってから、実はずっと不安だった。
寂しがらせたら、にのは危ないんじゃないかって。
どっかに行っちゃうんじゃないかって。
もともと男から好かれるタイプだったけど、
俺と付き合うようになってからより人気が高まっているにの。
本人は気付いて無いけど、前よりグンと可愛くなった。
色っぽくなった。
男を知ってからのにのは、男を惑わす色気を纏うようになってしまった。
危ないんだよ・・・
にのを狙ってる奴は大勢いるんだよ・・・!!
A「どうすれば良いんだろ・・・」
証拠も無いのに、浮気しただろうなんて問い詰めらない。
だからって、浮気調査なんか・・・
にのを信じてあげられない自分が情けない。
今頃、にのは何してるのかな。
俺の事想ってくれてるだろうか・・・
A「はぁ・・・」
大きく吐いた溜息に気付いたスタッフが、俺が疲れてるんだと気遣ってくれて休憩を取ってくれた。
気持ちは有難いけど、時間が出来るとまたネガティブな思考にハマっていってしまいそうで。
不安な気持ちを誤魔化すように、もう1度にのにラブラブなメールを送信した。