欲望ベイベー
第9章 不機嫌。
A side
N「んっ、」
A「可愛い、にの・・・
早くにのん中入りたい・・・」
N「んん、まーくん・・・ベッド行こぉ・・・♡」
A「・・・」
N「まーくん・・・?」
寝室は・・・今はマズイ。
A「えっと・・・ちょっと待っててくれる?
散らかってるから、さっと片付けてくる。」
N「・・・は?」
蕩けた表情だったにのが、無表情になった。
・・・マズイ。こっちもマズイぞ。
何とか誤魔化さなければ・・・
そう思ってにのを抱き直した時、
俺のデニムのポケットが震えた。
N「・・・・・メール?」
A「ん?」
ああ、そうだろうな。
今はそんなもん興味無いけど。
A「放ってて良いよ、それより、」
せっかくの甘々なムードが壊れかけてんだ。
もっといっぱいキスしよう?
エッチはもうココで良いじゃん。
ローションもゴムも、リビングにもちゃんと置いてあるし。
A「にの・・・」
にのの可愛い唇を食べようと近づけた顔を、グッと押さえられた。
むっとした表情で俺を見ているにの。
A「・・・なに。」
N「・・・メール、見ないの?」
A「え?」
俺の膝に跨っているにのは、甘いムードなんかもう全く無くて・・・
俺を見下ろしながらこの上なく不機嫌な顔をしていた。