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欲望ベイベー

第10章 相葉くんの秘密。




忘れてたけどさ。
いや、忘れてた訳じゃないけどさ。



この人にもがっつり浮気疑惑あるよね?



A「にの・・・?」



なんでメール確認しないの。
俺がいるから?


それに。
なんでベッドに連れていけないの。
何かあるの?
まさか女隠してんじゃないだろうな。



戸惑った様子で俺を見ている相葉さん。
頬をそっと撫でられる。



A「にの、どうしたの?」



もう散々いっぱい悩んで、疲れた。
まどろっこしいのは嫌いだ。
単刀直入に突っ込んでやる。



N「俺も、相葉さんの浮気を疑ってるの。」



俺の頬を撫でていた手がピタッと止まった。
俺を見上げている相葉さんは口を開けて固まっている。



N「浮気、してんだろ。」



もう1度問いかけると、眉間に皺を寄せて不機嫌そうな顔になった。



A「・・・・・はぁ?!?!」



N「声デカイ。」



耳を塞いで相葉さんを睨む。



A「何言ってんの?!
俺が浮気なんかする訳ないじゃん!!」



N「俺もそう思ってたけど・・・」



A「けど何だよ!!」



N「・・・・・。」



相葉さんから離れてすっと立ち上がる。



A「にの・・・?」



そのままリビングのドアに進むと、寝室に行こうとしている俺に気付いた相葉さんに腕を掴まれた。



A「にの!!」



N「なんだよ!!何隠してんだ!!」



これで本当に女が隠れてたら笑えるな。
もしそうだったら俺らは終わりだ。



N「・・・離せ。何見たって驚かないよ。」



A「・・・」



相葉さんの手が緩んだので、振り払って寝室まで来た。
勢い良くドアを開ける。



N「・・・・・。」



やっぱり全然散らかってないじゃん。
整えられたベッドを見て、泣きそうになった。
嘘ついてんじゃねーよあいばか。




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