テキストサイズ

欲望ベイベー

第11章 ショコラと俺と翔くんと甘い予感。



M side



O「あははははっ、おもしれー。」



S「さ、智くんっ!」



爆笑するリーダーに、困った顔で笑ってる翔くん。
翔くんってリーダーに弱いよね。
唯一の年上だからかな?



ショコラを食べ終わったカズと相葉ちゃんが、2人できゃっきゃ言いながらスマホゲームをしている。
ホント今日はずっとくっ付いてんな。



それぞれショコラを美味しそうに食べながら談笑している翔くんとリーダー。



コーヒーを片手にのんびりメンバーを見ていると、平和だなぁ、なんて思ってあくびが出そうになった。



キラキラの笑顔の相葉ちゃんと、
ふわふわの笑顔のカズ。



2人が笑ってると、なんだか幸せな気分になるから不思議だ。



S「潤、ほら。」



M「・・・なに。」



ショコラを乗せたフォークを俺に向ける翔くん。



S「一口くらい食えば?
マジで美味いぞこれ。」



ニッコリ笑う翔くんの口の端に、ショコラが付いてる。
ホント、おっきい子供みたいな人だよね。



チラリとまわりを伺えば、誰もコッチを見ていない。



S「ほら、あーん♡」



ふざけて俺にフォークを差し出す翔くんをグッと引き寄せて、唇の端をパクッと舐める。



一瞬で翔くんを離すと、ニッコリ笑ってやった。



M「ホントだ、美味しいね。」



S「じゅ、潤・・・っ!!」



真っ赤になった翔くんがフォークを落として、みんながコッチを見た。



N「何やってんのよ翔さん。」



A「なんか顔赤くない?」



S「・・・赤くねぇよ!」



O「何怒ってんの。」



M「ふふっ、」



可愛い♡
いつも俺が好きにされてんだから、たまには仕返しだよ。



俺、“ 可愛い翔くん”結構好きなんだよね。
ずっと憧れの存在だったから、付き合って初めて知ったんだもん。
可愛いトコもいっぱいあるって。



でも・・・



新聞を読み始めた翔くんがチラッと俺を見る。
その熱い視線にドキッとしてしまった。



・・・今夜は、雄の顔した翔くんにイジメられそう。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ