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近親相姦に立ち会うことになるなんて

第2章 全裸の天使を壊す

正常位には間違いない。

しかし、無防備な素っ裸で、のしかかってくる見えないものを抱きとめるのは、どれほど怖いのだろう。

「見られてるんですか? 私の……見られてるんですか?」

一瞬、ためらったが、言うことにした。

「そうよ。しっかり見られてるわ」

とたんに良子さんは顔を覆う。

「大丈夫、だからこそ正確に入ってくるから」

これは正しいだろう。
あとは彼の経験値次第だ。

その期待に応えるように、彼は良子さんを完全に折り曲げた。

「ああっ」

「力を抜いて。兄さんにまかせて」

目をそむけるヒマもなかった。
彼のものが“くぼみ”にあてがわれた、と思った瞬間、ずふりと埋没した。

「ああーー、あー」
天使の悲鳴。
耳をふさぐのも間に合わなかった。
──────────
挿入したまま、二人の動きが止まった。

無理な抽送運動を始めたら、私がドクターストップをかけるつもりでいたら、あっさりと凶器は抜かれた。
そのまま、密着の体位を解く。

意外な展開だった。
ただ、すらりとした良子さんの脚を、彼は肩幅に開いた。

だから、見えてしまう、彼女の秘孔。

「うわ……」
──────────

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