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近親相姦に立ち会うことになるなんて

第2章 全裸の天使を壊す

どろりと血が混じった粘液が……。
明らかに、彼が送り込んだものだった。
──────────

「中で出してよかったの?」

看護師になったつもりで良子さんの局所を浄めながら、訊いてみた。


「そういう日を選んだんです」

「なかなかやるわね」

しかし、あいつは早漏か。
挿れただけで放出するとは。

ちなみに、その男はシャワーを浴びている。



まあいい、最終チェック。

「痛いところはない? あそこ以外で(笑)」

訊きながら、良子さんの裸体を観察する。

アザや引っ掻き傷は論外だが、無理に曲げられた関節がないか心配だった。

「大丈夫です」

彼がシャワーを終えてくる。トランクスだけのワイルドな姿で。

かわりに良子さんをシャワーに誘導した。

彼は、ベッドに座ってぼーっとしている。

これが、近親相姦という大それたことをした男なのか。

「明日は私の番よ」

私は彼の前に立って、ビキニのボトムを落とした。

すぐに後ろを向く。

このお尻、あげるね。
──────────

(終)
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