誰も見ないで
第9章 何度でも好きになる
膝をがくがくさせながら身体を震わせる瑞稀君
可愛いけど
なんだか可哀想にも見えてくる
少しでも気を紛らわせられたらいいなって思いながらキスをすると、俺の首にしっかり腕が回ってぎゅっと抱き締められた
「ふーー…………」
全部入って、ゆっくり息を吐く
「苦しくない? 大丈夫?」
瑞稀君の額に滲んだ汗を近くに落としていた俺の服で拭いた
「どっか痛いところない? 辛かったら一回やめよっか?」
心配になって何度も話しかけると、瑞稀君がくすくす笑った
「心配しすぎです」
「……っん」
笑うと中が痙攣して
だめ
そんな俺の気持ちを察したのか、瑞稀君が小さな声で謝って
「心配いらないです、から……はやく……」
と煽られてしまった
「ん、動くよ……」
さっき指で触ったところを意識しながら瑞稀君の中を自分ので擦る
そしたら中も細かく締まって、声が抑えられない
「ふぁ、あ……っあ」
「あ、あっ、あー……み、なとく……」
どっちがどっちの声だか、もうわかんない
なんて思ってたところで瑞稀君に名前を呼ばれる
「ん、なぁ……に?」
「きもち、い、ですか?」