誰も見ないで
第12章 侵入者
もう……っ
俺は半ばヤケクソな気持ちになりつつ、瑞稀君の手で入り口だけ開かれたそこへと入った
「……っふ、ふぅ……ぅ」
「ひぁ、あ……ぁぁ、あーー……」
温かいものに包まれていく感覚が、何物にも代えられないほど気持ちいい
根元までみっちりと中に入ると、2人で1つの生き物になってしまったみたいに境目が曖昧になる
「ぜんぶ、はいった……ぁ?」
「うん、全部」
瑞稀君の額に滲んだ汗を手で拭いながらちゅ、と唇を落とすと力が抜けたように笑った
「すごい、ね」
そう言いながら瑞稀君がお腹を触る
ゆっくり撫でられると、瑞稀君のお腹越しに感触が伝わってきた
「それ、撫でられてるの俺もわかるよ」
と教えてあげると、瑞稀君がちょっと驚いた顔をして
「本当に繋がってるんだ」
と笑った
かわいい
ほんとに、かわいいしか出てこない
「繋がってるよ……ほら」
堪えられなくなった俺が少し腰を揺らすと
「ぁ、あ……っ、あん、ん」
瑞稀君から嬌声が上がった
中も喜ぶみたいにぐにぐに動いている
「気持ちいい?」
「ん、うん……っ、き、もち……ぃ……」