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ファンタジー短編集

第2章 山賊キューピット

 帰り道、ベルとクリスティーネは二人。

「ベル、ありがとうね」

「あぁ、かっこ悪いところを見せちまってごめんな」

 ベルは俯く。

「そんなことないよ! 必死であたしのこと守ってくれたベルはかっこよかったよ」

「ありがとな」

「ところで、さっき言ってたまだ伝えていなかったことって何?」

 クリスティーネは思い出したようにベルに聞く。

「それは、まぁいいじゃん」

「えー知りたい」

「クリスティーネが好きだってこと」

 ベルは恥ずかしそうにポツリと呟いた。

「えっ? あ……と」

 クリスティーネは予想外のことに耳まで真っ赤にする。

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