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ファンタジー短編集

第2章 山賊キューピット

「こんなやり方、卑怯だぞ!」

「卑怯なことあるか。頭を使っただけさ。力では勝てないからな」

 シェリスは正論を言う。

「そうか」

「で、どうするんだ? するか、しないか?」

「わかった……。この前は、すみませんでした」

ベルは、クリスティーネのためにプライドを捨てて土下座をした。

「ほら、彼女は返すよ」

 シェリスは満足気に頷くとクリスティーネをベルに渡す。

「終点“Magic Town(マジック タウン)”」

 アナウンスが流れると電車は止まり、三人は降りた。シェリスとベル、クリスティーネは反対側へと歩いていく。

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