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君の声 君の言葉~あの日の記憶~

第1章 君の声 君の言葉~あの日の記憶~

 ひと通り授業が終わって私は、さっさと家に帰った。

 家には、誰もいない。

 母親を約一年前に亡くしている。父親は、仕事……。

 私は、部屋に入り、携帯を開きメールを打った。

”死にたい”

 送った相手は、遠距離の恋人。

 返事は、すぐにきた。

”どうした?”

”過呼吸……死ぬ……苦しい”

 事実、死にたいほど苦しかった。

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